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村井建築株式会社 >> 手 帳 - Diary

鎮め物の儀。

 先日、野々市市の現場にて鎮め物を納めさせていただきました。

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 この鎮め物の『鎮める』という字は『鎮静』の鎮です。
鎮の字には“落ち着かせる”という意味があり、鎮め物は
土地の神様を落ち着かせるために地中に埋めるものなのです。
 鎮め物の箱を開いて中を拝見したことはありませんが、
箱の中には人型、盾、矛、小刀、長刀子、鏡、水玉が
納められているそうです。
 この中の“人型”には由来があるそうで、昔は大きな建造物を建てる際に
必ず人柱が奉納され、それによって工事が上手く運んだということです。
この人柱とは生け贄を指すそうです。
 はるか昔の時代には工事(地を荒らす)によって神様がお怒りになり、
災いがおきることを避けるために、
多くの民に災いが振りかかることを避けるために、
神様に人柱を捧げたのでしょう。
多くの民の命≧人柱の命、と決断したのでしょう。
 現在は人柱の代わりに、人型の鎮め物を奉納しています。

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 地鎮祭では宮司さんよりお祓いをしていただきました唱え言葉の中に、
『祓い給え清め給え守り給え幸きわえ給え』とありましたが、
まさしくこの唱え言葉の通りに、幾久しくKさま、Kさまご家族さまが
お幸せにお暮らしされるよう、一生懸命お創りさせていただきたいと
思います!

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by muraie | 2013-07-11 12:07